2019年➤2020年に向けて抱負 多文化共生と情報バリアフリー

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2019年➤2020年に向けて抱負
多文化共生と情報バリアフリー
はままつ「心のバリアフリー」推進プロジェクト事業部長 佐藤

静岡労働局の2018年10月の県内の外国人労働者は5万1,000人を超えて、前年比の11.3%増だそう
受け入れ事業所は9.3%増えて6,288事業所で、労働災害も当然増えている。2017年10月末、死傷者271人。
県内でも製造業が盛んな西部を中心に増加傾向が顕著で、地域別では西部が2万7117人と全体の半数以上を占めた。
多文化共生都市の形成に貢献するのは、行政だけではない。
現在、浜松市内では100を超える外国人コミュニティや市民団体が活動し、外国人住民が暮らしやすいまちづくりに尽力している。また、総領事館や南米系外国人学校が存在するなど、浜松市内には多様な共生のための場所が形成されている。
ブラジル人、9,355人、 フィリンピン人、3,874人、ベトナム人、2,626人、中国人2,498人 (2019年4月現在)
日本語の能力は日常生活でも問題となる。ブラジル人ら約24,000人の外国人が暮らす浜松市の多文化共生センター(中区)で、生活相談などを受けてきた多文化共生コーディネーターの松岡真理恵さんは「医療現場では、まだ限られた外国語にしか対応できておらず、外国人の患者、病院双方が困る場合がある」と話す。いまだに外国人に日本語を教える教師の数が十分とは言えず、通訳の資質を判断する基準も曖昧。「もっと、受け入れ態勢を充実させなければ」と言う。
日本政府は昨年11月、入国管理局及び難民認定法の閣議決定した介護・農業・ビルメンテナンスの14業種の外国人労働者受け入れ、特定技能者であれば5年、熟練技能者であれば10年の労働を認めた技能実習生も、その人口に入る。
ますます外国人が急増するだろう。そして、より情報のバリアフリーが求められるだろう。
私達も、特に東京2020オリンピックパラリンピックに向け、ブラジルパラリンピック選手の応援をきっかけに、長年日本にいる同じスタッフですが、宮本ルーカス・アイラさんたちにアドバイスを受けながら、諸問題に取り組み、はままつ心のバリアフリーを推進していく。
そこで、バリスポ調査隊は、ブラジル日系人で多文化共生の活動をしている「PROJETO SEMENTINHA」の活動を紹介します。

「浜松市多文化共生センター(HICE)では、毎年、非営利の市民活動に対して補助金事業を行っています。
その中の一つで、近年注目されている継承語に焦点を当てた取り組み「プロジェクト・セメンチーニャ」は、にぎやかに子供たちにポルトガル語を日本人のボランティアの方々と楽しく、熱心に教えていました。

「セメンチーニャ」は「小さな種」という意味で、子どもたちのことを指しています。

この事業の趣旨は、ブラジルルーツの子どもたちに継承語としてのポルトガル語を伝えることのできる指導者を養成することでもあります。

 

まず、2018年10月に5回かけて指導者になるブラジル人6人が集まり、コーディネーターとともに、継承語の重要性について学んだ後、子どもへの教え方を学び、さらに教材を手作りしました。 子どもたちに馴染みのあるお話をポルトガル語で聞くことで拒否感を持たずに楽しく学べるように、
また、エプロンシアターやパネルシアターの手法を活用して子どもたちの関心を引き付ける工夫をしながら、五感を働かせて学ぶ授業を考案します。
そして、11月から3月にかけて土曜日の午前中に10回、実際に4歳から6歳までの小学校に上がる前までの子どもたち6人に声をかけ、ポルトガル語の教室を実践しています。

例えば、 「大きなかぶ」のお話を、まずはパネルシアター形式で行い、その後、お話を聞くだけではなく五感を使った活動を取り入れるために、かぶをひっぱるおじいさんやおばあさん、猫などの動物たちの塗り絵をしておめんとして切り抜き、役になりきって劇を行いました。
「言葉は表面的なものではなく、見たり聞いたり触ったりする五感や考え方や感情なども合わさって豊かな言葉になるので、子どもたちには様々な体験を通じて楽しくポルトガル語を身につけてほしい。」というのがメンバーの思いです。
また、子どもたちだけではなく、親や支援ボランティアの日本人の方たちも含め、いろいろな人に関わってもらうことが大切だということで、親子で活動したり、ポルトガル語を学んでいる日本人ボランティアの方に協力してもらったりしているそうです。
継承語としてのポルトガル語はなぜ大切なのでしょうか。
まず第一に、親子のコミュニケーションのためです。
支援員の皆さんは、自分の子どもとのコミュニケーションに悩んだ経験や学校で生徒と親のコミュニケーションがうまくいかず、心がすれ違ってしまったときに通訳に入った経験などがあり、今回のプロジェクトの原動力となっているようでした。 また、継承語の能力を伸ばすことは、現地語である日本語の力を伸ばすことにもつながります。
子どもを参加させている親の一人は、「自分は6歳で来日して日本の小中学校で学んだこともあり、日本語の方が得意でポルトガル語は苦手だったので、日本語が苦手な親とコミュニケーションが取れなくなって悩んだこともある。 ポルトガル語は大人になってから取り戻した。

同じように、今、自分の子どもは保育園ではすべて日本語なので、ポルトガル語を忘れてしまいそう。 でも、子どもの父親はポルトガル語の方が得意で家の中はポルトガル語を使っている。 せっかく両方の言葉を学べる環境にあるのだから、日本語もポルトガル語も自信をもって使えるようになってほしい」とこの活動に参加した理由を語ってくれました。
プロジェクトのメンバーたちは、今後、この事業のことをより広く発信して継承語を教えることができる人を増やすとともに、多くの子どもたちに参加してほしいという展望を持ち、取り組んでいます。
1990年に日系ブラジル人が多く来日するようになってから30年が経ちます。 日本で生まれ育った世代が親になり、さらにその子どもたちが日本で育っており、継承語としてのポルトガル語の必要性が注目されるようになってきています。 ブラジルにルーツを持つ子どもたちが日本社会に定住しながらもブラジルの文化や言葉を受け継ぎ、日本社会に多様性をもたらす豊かな人材として育つように、HICEとしても補助金をとおして応援していきたいと考えています。 」
【事業概要】
「プロジェクト・セメンチーニャ」
主催:わたぼうしグランドデザイン浜松インターナショナルスクール実施グループ:セメンチーニャ(メンバー7人、ボランティア4人)
教室開催日程:11月~3月の10回土曜日10時~11時30分
場所:浜松学院大学
参加者:4歳~6歳のブラジルルーツの子ども6人
「取材 6月21日土曜日
セメンチパラフトゥ-ロ
外国につながる子どもへの教育支援グループ
柳澤 クリスチーナ (教員・ポルトガル語教師)」

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